悪食少女の非日常
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「その人はこの町の人ではなさそうでした。だから殺してしまわないように、気をつけてたのに・・・う、うぅぅっ・・・」
また彼女は言い終わって泣き始めた。
なんてことだ、他の町の者を、殺すはおろか、喰らってしまうなんて・・・。
「で、でもっ、どうしようもなかったんですよ・・・?うぅ、子供を殺そうなんて・・・するからっ・・・!!」
「キル、ちゃん・・・」
この場合、どうすればいいのだろうか?
このまちのじゅうにんなら、まだ生き返ることが出来る。
また、謝ることなど、できる。
しかし、他の町の人なら話は別だ。
でも、キルを責めることなど、出来るはずもなく、ただ、私は泣きじゃくる彼女の背中をさすっていた。