悪食少女の非日常
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「じゃあ、早速始めましょうか」
私は冷蔵庫から材料を取り出した。
「私っ、けーきを作った事が無いんですけどっ・・・!!」
キルちゃんがあせったようにいった。
「大丈夫、ちゃんと教えてあげるから、ね?」
ギグルスがキルちゃんに笑って見せた。
「分かりましたですっ!!」
あぁかわいいっ!!
私はキルちゃんをなでようとしたのだけれど・・・
バキィッ!!
「!?」
それはドア裂ける音と飛び散る破片に遮られた。
「な、なにっ・・・きゃあぁっ!?」
腕に感じた痛みと熱。
これは・・・銃?
汗が滴る。血も腕から流れ出てくる。
いやだ、汚れちゃうじゃない。それに破片も飛び散って。
視界が暗くなる。
あぁ、私なんかどうでもいい、それよりも・・・
「二人とも、逃げてっ・・・!!」
二発目の弾丸が私の脳を貫いた。