悪食少女の非日常

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「貴方は何をしてるのですかっ!!」

「い、いやっ、だってだな、俺はお前を心配して・・・」

「言い訳は無用です。ただでさえ危険な時期に、小さい女の子を連れて外に出る事が許されますかっ・・・!!」

「うっ・・・」

まぁ、わかってたんだけどな。

「あの、私もモールさんに会いたくて、えと、私がわがままいっちゃって、それで」

「貴女も貴女ですよ。ランピー君をかばわなくてもいいのです」

「あのっ・・・す、すみません」

キルがうつむいて呟いた。

今何をしてるかって?
もちろん“モールから説教”だ。

今は地下にあるモールの家。モールが心配で家に来てみたらこの通り。

いつもは温厚なモールだが、怒ると相当怖い。
まったく、心配したはいいがここまで怒られるのなら来なかったら良かったか。

「ただ、心配してくれたのはありがたいです、ありがとうございます」

説教もこのくらいにしておきましょう、と。
モールは笑った。

「そういえばですが、新聞、呼んで頂けませんか?見えず困っていたところなのです」

「お前、なんで新聞取ってんだよ」

見えないんだったら無駄だろ。

ツッコミもそこそこに記事を読みあげた。
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