悪食少女の非日常
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「なんだっていうんだよ」
ここは地下なんだぞ?崩れたら生き埋めになるってのに。
「分からないのですか?先ほどは地震と言いましたが、他にも政府からの侵略という線も考えられるのですよ」
政府…この国の政府。
確かにその可能性はある。
もしそうだとすると、生き埋めの方がましと言えばそうだ。
「で、ですがっ…あの、モールさん、ここは追い詰められたら逃げ場がない…です」
「…生き埋めなら、一度死んで生き返る。モールの言いたい事も判った。だが、そうなるとも限らないだろ。キルが言うとおり、追い詰められて殺されたらそれまでだ」
俺は勝手にキッチンから包丁を取り出す。
「ランピーさん、それはもしかして、護身用…です?」
「あぁ、念のためにな」
もうこうなったら一か八かだ。
行くとしよう。