悪食少女の非日常
□幕間2
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「おはよフリッピー!!」
家を出てすぐに挨拶をしてくれたのはフレイキーだった。
フレイキーは僕の家のすぐ近くに住んでいる。
「おはようございます、フレイキーさん。今日も元気そうでなによりです」
「えへへ、今日は学校が終わった後、ナッティと、トゥーシー、カドルスと公園で遊ぶ約束してるの!!」
「そうなんですか。それは楽しみですね」
無邪気に笑う子供をみるとほほえましくて自然と笑顔になれる。
フレイキーの頭を少しなで、軽くあいさつをしてから別れた。
今日家を出たのはランピーのカウンセリングを受けに行くため。
前回は催眠療法を試したけれど全く効かなかった。今度は上手くいくのだろうか?
「…着いた」
町の総合病院。死亡率の関係でこの町には診療所が多く設置されているけれど、ちゃんとした手術含め的確な処置をしてもらえるのはここだけだ。
中に入るとすぐの受付に顔を出す。
「おはようございます。こちらへ名前をどうぞ。…フリッピーさん、精神科ですね。奥へどうぞ」
今日は比較的空いていたようだ。よかった。
奥の診察室へ入ると白衣を着たランピーが待っていた。