悪食少女の非日常

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「ちっ、ここも全滅してやがる…つまんねぇなぁ」

久しぶりに目が覚めてなんか面白そうな事になってたから町を出ていったってのに、敵がみんなすでに死んでやがる。

暇を持て余してサバイバルナイフを振り回す。全く使われてないそれは壊れて中途半端に光る電灯光を反射していた。

全く、最近は“こいつ”が胡散臭いランピーの診療受けてからってものの、なかなか顔を出せなかったからすげぇ暇だった。
だのに全く楽しめねぇ。

「ん…この噛み痕。なんか引っかかるような…」

とある死体に目を向けた時、心臓が抉られ、腕が食いちぎられたような痕があった。

死体を一つ一つ見てみれば、他の奴らにも同様な痕がある。

「へぇ、人間の歯型ってことは、カニバリズムか」

面白そうなもの見つけたねぇ。
よっしゃ、そいつぶっ潰しにいってみるか。
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