長編

□赤ちゃんdeハプニング!!
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アイシールド21もといセナは只今育児中。


その子供はなんとセナ本人なのだ。朝起きたらいたらしく、親にバレないよう急いで部室に連れて来たらしい。そして話し合った結果、トリップしてきたということになりデビルバッツのみんなで戻るまで面倒を見ることにした。



「んー!」
「あっまた服着るの嫌がってる。汗かいてくっつくから嫌なのかな。」
「じゃあ気分転換にプールにでも連れてってやったらどうだ?」
「それいいね!行っていいかヒル魔さんに聞いてくる!」


モン太の案を言ってみると、全員で行くならいいと条件付きで許してくれた上に念のためとプールを貸し切ってくれた。それから準備をする為に一旦帰り1時間後、学校に集合となった。


「確か小さい頃の水着があったはずなんだよなぁ。早くプールに入りたいね!」
「あうー」


夏は帰省したり出掛けたりする家族が多い為、セナは堂々と抱っこして家に帰っていた。
しかしこういう時に限って現れるのが彼らである。


「あっれー?セナじゃん!」
「その赤ん坊はどうしたんだ?」


第一村人発見ならぬ第一厄介人遭遇である。ミニセナは帽子をかぶって水町達の方を向いていないため顔は見えていない。だがそれも時間の問題で、いつ向きを変えるか分からない。2人が顔を見れば問い詰められるのは目に見えているのだ。


「し、親戚の子を預かってるんだ。筧君ごめん、急いでるから帰らなきゃ。」
「そうか。悪かったな、引き留めて。」
「ううん、大丈夫だ「んー!」


よと言う前に遮られる。しかも顔を見せてしまったのだ。これは早く立ち去らなくては。


「かかか帰るね!!」


どもりながらそう言って走って行ったセナの後ろ姿を見ながら筧は水町に話しかけた。


「おい今の見たか?」
「ンハ!あの赤ん坊セナにそっくりだったな!」
「セナの子供だったりして…」
「気になってきたから俺達も行こうぜ!」
「何処にだよ?」
「プールに決まってんだろ!」


水町曰く"暑いからセナ達はプールに行く"らしい。筧は半信半疑ながらも2人で準備に取りかかった。
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