毛探偵
□優太くんと 優太×洋
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何も知らなかった
彼の気持ちを
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「おはようございまーすっ!」
朝7時、因幡探偵事務所に元気な高い声が響く。
助手の佐々木優太が事務所に到着したのだ。
「おはよう、優太」
ソファに座って資料を読んでいた因幡洋は声をかけた。因幡洋は、探偵である。特殊能力で毛からあらゆるデータを取ることができ、元警察犬として働いていた。
「‥‥あれ、先生。圭くんは?」
優太がキョロキョロと辺りを見回すと、もう一人の助手、野崎圭がいない事に気づく。
「そうそう、今日圭風邪だって。インフルじゃないらしーけど、今日1日休むって」
「そうですか。今日はツッコミがいませんね」
「そーだなぁー」
洋はそういいながらソファに深く腰かける
「あ、そういや今日台風来るらしいぜ。夕方らしいけど、優太早めに帰るか?」
「今日台風来るんですか?んー、あ、でも先生今日この間の資料のチェック、夕方までかかるでしょ?僕も事務所に残ってお手伝いしますよ♪」
「そうか。優しいなぁ優太は」
そんなこんなで、今日1日が始まった。
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