ジルオール部屋

□〜六星英雄譚〜
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Zill O'll infinite〜六星英雄譚〜

プロローグ〜始まりの咆哮〜





ヴォオオオオオオオ!!!!

人と亜人と魔物が生きる大陸…バイアシオン。神々の時代が終わり、人の世となって幾星霜…神聖暦1201年某月某日深夜…新たなる時代のうねりを告げる竜王の咆哮が、地響きと共にバイアシオン大陸全体に響き渡った。



大陸の北側にあるディンガル帝国、その帝都エンシャントの北、霊峰トールの麓にある田舎町テラネ…

「うわわわわっ!!じ、地震だぁっ!!(汗)」

『………っ!!』


同じくエンシャントの北、テラネとの中間辺りに位置する地図にも載らぬ小さな村、ミイス…

『っきゃぁあ〜っ!!』

「クッ!!ヘレネー、大丈夫か!?」

「こ、これは…まさか…!?」



大陸の南にあるロストール王国、その王都ロストール…から少々西にあるゼグナ鉱山…

『うわっ!!』

「て、テセウス…きゃあ〜!!(汗)」

ヒューン……ドッシ〜ン!!



王都ロストールのやや南東にある穀倉地帯の一角、黄金色の麦畑が広がる町、ノーブルに程近い森の中…

「ねねねねね姉ちゃん!!(泣)」

『ったく!!何だってんだい!!つーかチャカ!!ガキじゃねーんだから地震程度で泣くな!!』

ゴンッ!!



同じく王都ロストール付近の森の中で野営をしている行商人の一家…

「ふぇぇぇ…怖かったよ〜(泣)」

『大丈夫だよルルアンタ。父さん、今のはまさか…』

「うむ…おそらく伝説にある竜王の…んっ!?誰だっ!!」



ノーブルから南西にある偽りの森の奥にある小さな町、オズワルド…

ガシャガシャッ!!パリーン!!

『アスティア母さん、大丈夫?』

「大丈夫よ。エウロパ、箒と塵取り持ってきて」

『はぁ〜い』

「………(お気に入りの花瓶が…あぁっ!!わざわざリペルダムまで買いに行ったお皿まで…!!)あんのトカゲ…!!(怒)」




現し世に体を残す最後の神、竜王…その咆哮は闇との戦いの始まりを告げる鐘…勝つのは闇か、それとも神か、はたまた人間か…回り始めた運命の糸車は、無限のソウルを持つ男女6人を絡め取って行く………。
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