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□世界で1番・・・お姫様。
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*現パロ





「ねぇー、まだ着るのー?」



何回、このセリフを2人に言ったかな?
まぁ無視されてるんだけど・・・



「何でリジーはこんなのばっか選ぶんだよ。」

「・・・・だからお前はダメなんだよ。そんなに足とか出して何がしたいわけ?」


リジーとハルは普段は仲がいい兄弟だと思う。
性格は置いといて顔はものすごくいいし、オシャレだし・・・・

現に今日の私の服もリジーが選んでくれたし・・・

白の丸襟のついたふわふわのワンピース。
ちなみに膝より少し長い。
レースのついた靴下にパンプス。

髪には小さな花のついたピン。


リジーは意外と女の子らしいふわふわしたのが好きなんだよね。



「セイラ、疲れた?」

「・・・・お話終わったの?」



目の前には未だに服を持ったままの2人がいる。
心なしか何か雰囲気が怖い。
何でだろ?
少し2人から距離を取ろうとするとハルがリジーに持っていた服を渡してガシッと思いっきり捕まえられた。




「ナイス。」

「任せとけって。」



さっきまでのアレは何だったのよ。
コンビネーション怖い。

だけど暴れても逃げれないからそのままハルに片手で支えられてる。

私が小さいのか、この2人が大きすぎるのかな?



「まぁ、今回はハルに譲ってあげるよ。」

「当たり前だろ?つーかリジーは何か趣味が古いんだよ。」

「・・・・・分かってないな。」




・・・・・・・・・・・・・?
何の話をしてるんだ。



「まぁ、これからは俺が選ぶし。」

「ハルならまだ許せるな。」


リジーが優しく髪を撫でる。
ハルも珍しく柔らかく笑ってギュッと抱きついてくる。

え、なにこれ。
ものすごく恥ずかしい。



周りの人からの何て言えばいいか分からない視線が恥ずかしい。
顔が熱い。




「セイラ、真っ赤じゃん。」

「本当だ、真っ赤になってるね。もしかして、セイラ、照れてるの?」



何のコンビネーションよ。
この状況から逃げたくて暴れるけど全然意味がなくて・・・



「ふふ、照れてるんだね。セイラは。」

「・・・・・俺が言うのも何だけどさ、リジーも十分鬼畜だよな。」



ちゅっ。

両方のほっぺに柔らかいものが当たった。


「「もーらい。」」


あぁ、この2人には敵わないんだろうな。
何て思う私は正しいと思う。
 

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