終焉ノ栞

□壊れたレコーダー
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あの曲が頭から離れないんだ……


「本当にしょうがないなあ……A弥は」

(とある言葉が君に突き刺さり)


オレはA弥の華奢な腕をカッターでなぞりながらいつもの台詞を吐き出した。

(傷口から漏れ出す液を愛と形容してみた)


いつからだろう?
A弥とオレがこんな歪んだ関係になったのは

もうずいぶんと長い間こうしている気がするけど、実際は数年といったところだろう

(思いやりの欠如と)
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