終焉ノ栞

□酸素欠乏症候群
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とある晴れた日曜日。

いわゆる行楽日和


そんな日に僕は独りベッドに寝ている。

昨日から風邪で寝込んでいるのだ。



−−まあ、それはいいとして

「C太、どうして君がここにいるのかな?」

素直に疑問をぶつければ

「A弥の看病をおばさんに頼まれてるんだ」

と、真っ当な答えが返って来た。


おばさん、とはもちろん僕の母親のことだ。


……母さん、僕の心配をしてくれるのは嬉しいよ

……でも、明らかに人選ミスだ


−−この男、C太は僕を狙っているのだから
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