俺様と兄と駄犬

□最悪な兄弟の再会
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ー生徒会室ー


窓の外は青空。
桜の舞い散る中、新入生が溢れかえっている。

加えて、部活動勧誘も通路全面に待機している。





『おー、今年も人数多いな〜。バスケ部も多くなるよなぁ、祐也』

「だろーな!ここはバスケ部強ぇーからなー!」

『他人事みてーに言うなよ』





征夜は苦笑いしながら、窓の外を眺めた。

祐也も征夜の横に行き、外を見た。
相変わらずニコニコと笑っている。





「それによー、今年は和成は来ねーけど涼太は来んじゃん?俺らが誘えばアイツすぐバスケ部入ってくれそーだよなー」

『ははっ、確かにな。誘ってみっか......。今年は楽しくなりそうだな』

「おう、だな」





二人は後ろに山済みになっている書類を無視しながら、外を平和そうに眺めた。

が、平和なのはそこまで。

二人は冷や汗をかきはじめた。
理由は一つ。



後ろにいるメガネこと三笠直樹からの書記からの鋭い視線からだった。






「会長、副会長、外を眺めるのはいいですけど、後三十分しかないですからね。終わらなかったら今日部活出れませんから。分かってますよね?(マジちゃんとやれよ、年下だからってなんでもやってくれると思うなよ、バカコンビが)」

「そ、そろそろやろっか。十分休憩したしね。」

『そ、そーだな。わ、悪かったな三笠』






そして、山済みの書類に手を伸ばすバカコンビ。
微かにその手が震えているが、誰も気づかない。




((コイツ、ただのメガネじゃない......陰険毒舌最悪メガネだったァァァ!!))←何故か心が読めるバカコンビ




改めて、

後輩って怖いなぁー

と思った瞬間であった。



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