はたけカカシ。
□火影塔
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カカシが部屋の戸をノックする。
「入って下さい」
カカシはその声を聞いて、ん?と思った。
綱手様じゃなく、シズネの声、、、?
綱手様の匂いはするのに、、、?
戸を開けると、部屋にはシズネととんとん、ミニカツユがいた。
カツユがいる、、、?
カカシは綱手様の変化に気付いた。
綱手様はいないわけではなく、カツユに姿を変えているんだ。
彼女が嘘をついていないかどうか見極めるために。
「カカシさん、今綱手様は外出していますがすぐに戻るとのことなので、少しお待ちください」
「はい」
横に視線を向けると名無しさんはキラキラした目で火影室を見ている。
「わぁ、シズネさんにとんとんだぁ、、、」
そして、足元のカツユに気付き、
「あれ、、、?ミニカツユ、、、?なんで?」
カツユに向かって座り込み話しかける名無しさん。
「よくわかったな」
綱手様の声だった。
その瞬間、カツユが白い煙を上げて消え、代わりに綱手が姿を現した。
「きゃあ!」
名無しさんが叫ぶ。
「綱手様⁉」
「カツユは戦闘中にしか呼ばない。特定の人間しか知らないはずだ。その存在を知っているということは、、、名無し名無しさんは私と闘ったことがある奴か、、、何らかの形で知っているということになる。しかしカツユを呼んで闘ったことがある人間はごく僅かだ。お前ではないのは明らかだ」
静かに綱手は言った。
「お前から今まで闘った相手たちの手練れなチャクラは感じない。ということはカカシの話は本当なのか、、、」
綱手は考え込んだ。