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□*願い*
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『こんな感じでいいんじゃね?』



『いやいや、有り得ないから』



坂本の提案に井ノ原が拒否する。



『リーダーはオジサンだから…っ痛ぇ!』



『はははははっ』



森田の言葉にバシッと頭を叩く坂本。
その光景を見て笑ってる長野。



『やっぱりこれがいいじゃん!!』



続いて三宅が提案してみた。



『アカンやろ』



ボソッと岡田が呟いた。
だが、三宅には聞こえてたみたいで。



『おい、岡田!!何が不満なんだよ!』



そう言いながら三宅は岡田の傍に近寄った。



『んじゃ岡田が決めてよ!』



メンバー全員で話し合っているのは



『来月号の雑誌の表紙でするポーズ!』



雑誌の表紙のポーズ。
来月号の雑誌の表紙に選ばれたV6のメンバーは、自由にポーズを決めていいと言われた。



『岡田〜、お前それ普通すぎるだろ!』



森田にダメだしをだされた岡田は、両手のピースサインをゆっくりと下ろした。



『まだ時間あるし…ゆっくり考えよう』



普段通り、落ち着いてる長野。
撮影まで3時間も時間がある。



『はいはーい!!賛成賛成!!!』



井ノ原の言葉にメンバーみんな合意し、1時間後に楽屋に戻ってくるという約束をした。



『みんな怪我とかすんなよー』



『リーダーじゃないんだから』



『てめっ、健!!もっかい言ってみろ!』



『リーダーじゃないんだからって言ったの!オジサンと一緒にすんなよなー!』



『オジサンって言うなよ!!おチビ』



坂本と三宅の2人はお互いに1歩も譲らない。



『2人ともまだまだ子どもなんだから〜』



長野の言葉に言い争っている2人がバッと振り向き、声を揃えて言った。



『子どもじゃねーよ!』
『子どもじゃないよ!』



『…っぷは!!見事なハモりじゃん!』



森田はゲラゲラと笑っていた。



『喧嘩するほど仲がいいって言うやん』



『岡田ったら良いこと言っちゃって〜』



くしゃくしゃと岡田の頭を撫でる井ノ原。
それに対して岡田は少し嫌な顔をした。



『んじゃ俺、出てくるわ』



『俺も』



坂本が立ち上がり、それに続いて長野も楽屋を出て行った。



『俺も一旦帰ってゲームしよっかな』



『健!俺も一緒にさせろよ!』



『いいよ!んじゃあさ、ボスは剛に任せるな!』



『俺、上手いから絶対に倒せるし!』



三宅と森田はゲームの話でワイワイ盛り上がりながら出て行った。



『…寂しくなったね』



楽屋に残ったのは岡田。



『ホントだよな〜』



それと、井ノ原の2人。



『イノッチはどっか行かないの?』



椅子に座ったまま、井ノ原に尋ねた。



『んー、岡田がいるから』



なんてな、と笑って答えた。
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