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□*身体教調*
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朝起きると、隣にいる井ノ原。



それが当たり前の生活になってきたのは、だいたい1ヶ月前ぐらいから。



『岡田、付き合って?』



『え...うん...?』



訳もわからず、告白されて。
断ることもなかった自分。



体を重ねたことも何度もある。



(...ん、まだ6時やん)



岡田は起こさないようにゆっくりとベッドから降り、台所へ向かった。



冷蔵庫を開けてオレンジジュースを手に取り、喉を潤した。



『....岡田〜?』



寝室から寝言みたいな声が聞こえてきた。



岡田は急いで寝室に向かった。



『喉乾いたからジュース飲んできただけ』



そう言って目を擦る岡田。



『まだ6時じゃねーか。寝よーぜ』



そう言うと、井ノ原は自分の被ってる毛布を上にあげて岡田に手招きした。



『おいで』



『...ん』



誘われるがままに岡田は井ノ原の隣に行き、お互いに抱き合うような格好で横になった。



(......あったかい)



少し上を向いたら、井ノ原と目が合った。
思わずパッと目を反らす。



『何だよ、岡田』



井ノ原は岡田のおでこにキスをした。



(いつまでこんなこと続くんやろ)



岡田はふと思った。



井ノ原のことは好き。
でも、だからといってこんな生活を何年も続けられる訳じゃない。



(イノッチ...)



岡田はまた、寝息をたてた。



△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△



今日の岡田の仕事は雑誌の撮影。



『行ってくる』



『おう。頑張れよ』



見送った後、井ノ原はソファに腰掛けた。



鼻歌を口ずさみながら、机の上に起きてあった雑誌に目がついた。



『おっ、岡田載ってんじゃねーか』



パラパラとページを捲っていくと、大きな字で【岡田准一】と載っていた。



「彼氏にしたい芸能人」



その題を見て、井ノ原は苦笑した。



『岡田ってやっぱモテんだな〜』



そう呟いた井ノ原。
チクッと心の奥に痛みを感じた。



『イノッチ、別れよう』



ーーーーーもし。



『ごめん...イノッチ...』



岡田が俺から離れてしまったら。



(そろそろこの関係も終わらせねぇとな)



ーーーーーじゃないと。



『あいつを一生苦しめる...っ』



井ノ原は雑誌を掴み、シワをつけていた。



△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△



『よっ、岡田じゃん』



仕事が終わり、スタジオを歩いていると不意に後ろから声がかかった。



振り返るとそこには



『おゎ...大野じゃん』



嵐のメンバー、大野智がいた。



『ちょっとちょっと、岡田君!!!俺らも居るんですけど!!!』



大野の後ろから相葉雅紀が顔を覗かした。



『俺らもいるっすよ』



次々に嵐のメンバーが現れた。



『あー、今から撮影なん?』



そう聞くと、櫻井翔が返答した。



『そうなんですよ〜』



『こら翔ちゃん。そんなテンションで言ったら嫌々してるみたいでしょーが』



そう言ったのは二宮和也。
相変わらず可愛らしい顔をしている。



『岡田君は終わったんすか?』



『さっき終わったとこ』



『もしかして、今月号の○○○誌とか?』



『あー確かそうだったはず!』



岡田と松本が会話してるのを穴が空くほどガン見している大野。



『...なんだよ大野』



視線に耐えられず、岡田は視線を移した。



『んー。見慣れねぇなーって思ってさ』



岡田と松本は首を傾げた。
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