黒子のバスケ

□黄瀬君...うざいっス
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「愛美っち〜」
手をブンブン振りながら近ずいてくるのは……
「……!!」
うわ、黄瀬君!?
どうしよう………


私は黄瀬君が苦手だ
………いや、黄瀬君というか正確に言えば黄瀬君のファンの女子がだ苦手なのだ

………なんというか目が獲物を捕らえる肉食獣のようで

あはは〜(苦笑)モデルってすごいな〜
そんな思考を巡らせている間にも黄瀬君は近ずいてくる
周りの女子が絶対零度の目で見ている

怖い……
私が悪い訳じゃないのにぃ
……よし逃げよう
これ以上冷たい目を浴びたくない

ダッシュ!!

「あぁ!!愛美っちなんで逃げるんっスかぁ!!」

なんでって怖いからだ〜!!

ちらっと振り返ると
「足速っ!!!!」
すぐそこに黄瀬君

ガバッ
    
「捕まえたっスよ♪」
「離してよ」
黄瀬君は私を抱きしめる形で捕まえている

周りが怖い……
「嫌っス♪」
……一瞬殺してやろうかと思ってしまった
「離せコノヤロー」

ドスッ

さすがに顔は不味いのでみぞうちに肘をお見舞いした
「うっ……」
黄瀬君は小さなうめき声をあげたが私を離さないそれどころか
「愛美っちシャープ変えたんすか?」
変態発言
「変えてない気持ち悪い死ね」
「ひどいっス……え!!死!?」
こんなやり取りをしていると周りからひそひそと「何なのあの子」「苛つく」などの言葉が降ってくる

あぁ……うるさい
私だってなんでこんなに好かれるのか不思議だ

周りにもっと可愛い子が居るのに……
なんで私なの?






つづく

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