オリジナルlong小説

□Secrets5
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〈世界〉


…あれからと言うものの、
月日は流れに流れて、





もう2月になっていた。



「もう、卒業だねー…。」

ユナが隣でつぶやく。

「…そうだね。」

「なんか、卒業って響き…、
悲しいね…。」

「…うん。そうだね…。」


もう、卒業式の練習が始まる時期まで来ている。

卒業はめでたい事だよ?


…でも、私は、
めでたいなんて思わない。



「卒業…ね…。」

「?世界?何か言った??」

「ううん。なんでもないよ。」





学校を卒業するように、
私も、あの人から卒業しないと
いけないのだろうか?



てゆうか、なんで
あの人の事ばかりかんがえてるの?

ただの先生じゃん。


あかの他人だよ?
なんでこんなに気になるの?



「…本当に、変なの…。」


一人で呟いては
また、呟いて。




その繰り返ししか
今は出来ない。





あの人は、
私にとってどんな存在?



頼れるお姉ちゃん?
大好きな大人の人?
ただ勉強を見てくれるだけの人?




当てはまるようで、
当てはまらない。





私は、どうしたいの?
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