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□Case0
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「エレン、お前兵長と【契約】したって本当か?」
訓練の合間、昼食時。
アルミン、ジャン、コニー、ライナー、ベルトルト、そしてエレンの6人で食事を始めていたその時、突然コニーから謎の質問をぶつけられた。
「契約?何だそれ。」
「うわっ…ジャン、本当にコイツ分かってねぇー。」
「だから、俺が言った通りだろ。」
「は?意味分かんねーよ。」
本人を差し置いて会話を進める2人に、エレンは訳が分からず困惑する。
しかも、コニーの質問を聞いた他の3人も少なからず動揺の色を見せており、6人の間に微妙な空気が流れた。
「何だよ。」
「お前本当に知らないのか?」
「兵団内は朝からお前とリヴァイ兵長の話題で持ちきりだぞ。」
「はぁ?知らねーって言ってんだろ。」
空回りする会話のキャッチボールに、ライナーが溜め息をついて話を切り出した。
「エレン、最近兵長から何か言われなかったか?例えばお前の力が必要だとか、俺の近くにいろとか。」
「う〜ん、そーだな…。」
エレンは少し悩んだが、フと昨日の事を思い出した。
『エレン…お前、俺のものになれ。』
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