DRRR!!

□この幸せが続きますように
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「はい!シズちゃん!」
「お、おう」

臨也と同じ顔だがピンクを基調とした服装、性格は少し幼めなサイケ
そのサイケに渡されたのは縦長の紙

「それにお願い事を書いてあの笹に結ぶんだよ!」

どうやら今七夕をしているらしく渡された縦長の紙は短冊のようだ
俺と同じ顔だが津軽海峡冬景色という曲をイメージした着物を身にまとっている津軽
サイケは俺に短冊を渡すとその津軽のところへ

「津軽は何て書いたの?」
「皆が健康に暮らせますようにって書いた」

津軽は微笑みながらそう言った
俺と同じ顔とは思えないぐらい可愛い笑顔だった

「ほんと皆の天使って感じだね」
「そうだな………ってうわっ」
「え、うわって何」

いつの間にか臨也が俺の隣に立っていた
相づちを打ってしまったが臨也が隣に立っていたことに気付いていなかったためビックリしてつい「うわっ」と言ってしまった
臨也はその言葉に少し傷ついたみたいだ
まぁそんなことはおいといて
俺はソファーに座り込み机に短冊を置き願い事を書き始める
あまりこういうことは信じない俺だが叶ったらいいなという気持ちで短冊に願い事を書いていく
そういえば小学生のときにも書いたな…
あの時は確か、

「……」

『この力がなくなりますように』って書いたんだっけ
俺は思わず手を止める
結局あの願いは叶わずじまいだ
だがもう1つの願いは叶っている


         『愛されたい』


高校時代犬猿の仲と言われ喧嘩ばかりしていた俺と臨也
今では恋人という名の仲となっている
そして最近気付いたことだが自分は臨也だけでなくたくさんの人に愛されているということに気付いた

「シーズちゃん 何て書いたの?」
「! 見んなっ!」

今回の願い事も叶うといいな

   


    ―この幸せがずっと続きますように―




(えー見せてよー)
(そういうお前は何て書いたんだよ)
(シズデレが見れますように)
(………)
(イタイッ!)
   
        

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