魂掴

□お互い様
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刻阪と奏馬


ある日
打樋は、刻阪と奏馬が言い争う場面に遭遇した
温厚な二人が喧嘩なんて珍しい。
よっぽどのことがあったに違いない

打「お前らが喧嘩って何があったんだ?」

刻「聞いてください打樋先輩!神峰が甘いもの食べてるときの笑顔とか、皆に認められるために頑張ってる姿とか、そして頑張ったあとに疲れて眠っちゃって、もたれ掛かってくる無防備さと寝顔の可愛らしさ、そんな神峰の可愛さよりも音羽先輩のほうが可愛いって言うんですよ!?信じられますか!?」

奏「何を言ってるんだ刻阪くん。音羽の暴君のごとき我が儘と身勝手さ!コンビニにも行ったことないような世間知らず!そんな我が儘なお姫様を世話できるのは僕だけという優越感!そして可愛いだけではなく、美しさも兼ね備えた美貌!こんな完璧な恋人は音羽だけだ!そう思わないか打樋!?」


うん、
刻阪、おまえ可愛いとしか言ってねえだろ
奏馬、おまえのは賛同できねえ

なおも惚気話をしてくる二人に、打樋は思った

こいつらの恋人は大変そうだな
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