黒バス
□let's cooking
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桃井さつきは悩んでいた
来月からバスケ部の合宿がある
安宿なので、炊事洗濯は自分達でやらねばならない
だが、そこで問題が発生した
桃井は料理ができない
そのうえ、他のマネージャーが用事で合宿に参加できないときた
桜井は料理ができるが、レギュラー選手に毎日料理させるわけにいかない
とにかく練習だとスーパーに寄った
桃「まずはカレーかな?」
材料に手を伸ばすと、反対側からも手が伸びてきた
「「あ」」
見ると、誠凛の火神大我が食糧一杯のカゴを持って立っていた
桃井の頭に電球が光った
ガシッと火神の腕を掴み、
桃「お願い かがみん!私料理を教えて!!」
火「は?」
火「じゃ、人参切ってみろ‥それぐらいできるよな?」
桃「失礼な!切るぐらいできるよ!」
火(さっきまで米の炊き方もわからなかったやつが何言ってるんだ)
桃井は、米を洗剤で洗おうとするわ、水が多すぎるわ、炊飯ではなく保温スイッチを押そうとするわで大変だったのだ
今でも横で見ていて包丁を持たせるのが心配になってくる
火「持ち方がちがう!こうだ!」
桃「えっと‥こう?」
火「そうじゃなくて…めんどくさい!」
火神は後ろから桃井の手の上に自分の手を重ねた
火「で、こうやって…聴いてるか?」
桃「う、うん!聞いてる聞いてる」
実際 桃井は説明なんて全く耳に入ってなかった
火「よし!全部切れたな。って桃井大丈夫か?顔真っ赤だぞ」
桃「な、なんでもない!大丈夫!」
桃(なんで!?私はテツ君が好きなハズなのに…)
その後、普通に作り終わったので、桃井は、極端に距離が近かったから恥ずかしかっただけだと解釈した
帰るときは暗くなっていたので送ってもらった
後日
部活が終わったころを見計らって桃井は誠凛を訪れていた
桃「あ、こんにちはリコさん」
リ「あら、桃井さん。偵察にでも来たのかしら?」
二人の間になんかオーラが見える
桃「違いますよぉ 今日は個人的に用があるんです」
リ「何?黒子くんならまだ居残り練してるけど‥」
桃「テツ君じゃなくて、かがみんに用があるんです」
リ「かがみんって火神くん?」
桃「はい♪」
リコは疑問に思いながら火神を呼んだ
残りの部員は、桃井が黒子ではなく
火「桃井か?」
桃「あ、かがみん!この前はありがとー」
火「おう大丈夫だったか?」
桃「うん、この前試食会したらね、みんな美味しいって」
火「よかったな」
桃「でも、カレー以外は作れなかったから、また教えてほしいんだけど‥」
火「いいぜ。いつにすんだ?」
桃「えっとね…」
そのまま仲良く、次に会う約束をしていた
それは、恋人のように
リ「ねえ、あれどういうこと?」
日「黒子!」
黒「僕もよくわかりません」
木「あの二人付き合ってるのか?」
金「いや、それはないでしょ(汗)」
月「でも、あの仲の良さは…」
黒「とりあえず、火神くんにはイグナイト一発かましましょう」
部員たちの疑惑をよそに、二人は仲良く談笑していた