ヤンデレな君の愛し方
□ヤンデレな君の愛し方《9》
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○月×日
今日の千尋の朝御飯は食パン一枚と牛乳
あれじゃ栄養とれないよ。野菜も食べないとだめなのに。
僕が作ってあげたいなぁ
朝御飯を食べた後は千尋は学校に登校。
最近千尋の両親が帰宅したようなので家をでる時間が早まっているみたい。
(中略)
昼食の時間。
千尋は購買のパンを購入後、1人屋上へ向かった。
なんで屋上に行くのかな?って思っていたら
そこには小原秋がいた。
またアイツだ。
いつもいつも朝から晩まで千尋に引っ付いている奴。
千尋の幼なじみでちょっと可愛い顔してるからって調子に乗りすぎ。
更にはかまってちゃんという、うざい人間。
あんな奴より僕の方が可愛いのに。
あァ、モゥ、あんナ奴、死んじゃェばいィノに
死んじゃェばいィノに
死んじゃェばいィノに
死んじゃェばいィノに
死んじゃェばいィノに…
死んじゃェ
死んじゃェ
死んじゃェ
死んじゃェ
死んじゃェ
死んじゃェ…………………………………………………(以下同文)
−−−−−−−
「最近変な視線を感じる」
そう、ちーちゃんがいいだしたのは夏休みが終わってしばらくたった頃。
まだ蒸し暑い日の下校中の時だった。
「変な視線?」
「なんかいつも誰かに見られているような気がするんだよ」
「…それ幽霊だよ」
「げっ、やめろよ」
「毎日毎日ちーちゃんを見つめて…」
「やめろ!俺そーいうの苦手なんだってば!!」
そう言ってちーちゃんは耳をふさぎ走り出した。
うー、ちょっといじめ過ぎちゃたかな?
でもちーちゃん面白いんだもん♪
それにしても、ちーちゃんを困らせてる視線ってなんだろ。
ちーちゃんを困らせてる奴がいるのなら僕が許さない。
幽霊でも人間でも
だってちーちゃんは僕のなんだもん
問答無用で殺しちゃうんだから
僕は大分離れて行ってしまった千尋を追った(といっても早歩きしかできないんだけど)。
「ねぇねぇ、ちーちゃん。今日、ちーちゃんの家にいっていい?」
「え?いいけど……まさかお前が視線の正体じゃないよな?」
「え!?そんなわけないじゃん!」
僕は盗聴はしかしてないのに……もぅ、ちーちゃんは疑り深いんだから
それに僕はちーちゃんが気づくような甘い仕掛けしないし、ましてやちーちゃんを困らせるような使い方してないもん
こっそり加工して私的に使ってるだけだもん。
「ちーちゃんのバーカバーカバーカ!」
「そんなに怒るなよ…今日の夕飯にハンバーグ作ってやるから」
「むー…」
ちーちゃんたら、いつも僕が怒るとハンバーグハンバーグって……
もう、許す!